ようこそ、お待ち致しておりました。私は執事のショウと申します。
この屋敷では主人とその妹君のアヅミお嬢様。双子のメイド、サヤとユキで暮らしております。
我が御主人様は2年前から隣の国へ行っており、長い間屋敷を留守にされております。
・・私は主人の命で留守の間、屋敷とお嬢様に仕えお守りするよう言われました。
未だあの方の戻る時ではありません。私は…
「お嬢様が、御主人様にお会いしたいと…。」
「今朝も何時戻ってくるか、とお尋ねになりました。ショウ、何もご存知ではないのですか?」
「…えぇ…。」
「サヤ、ユキ。仕事に戻りましょう。」
(…今はまだ、知るには早すぎるのですよ…。)
また、薔薇の季節が来ましたね…。あの方が去ってから2度目の季節が。
「ねぇ、ショウ。お兄様は何時戻られるのかしら?」
「……。」
お嬢様、アフターヌーンティーのお時間です。
ユキが先程焼き上げたクッキーです。
あの方こそ、私の全て。お戻りになられるその日まで、私はここに…。
GUEST
お嬢様…あづみ
メイド…ニシノサヤちゃん
春奈ゆきちゃん